運送業専門のファクタリング相談窓口

Column

ファクタリングとは?運送業の経営者が知っておきたい仕組みをわかりやすく解説

ファクタリング基礎知識資金繰り

運送業は「荷物を届けてから入金まで」の期間が長く、資金繰りに悩む経営者が非常に多い業界です。燃料代、車両のリース料、ドライバーの給与、修繕費など、支払いは毎月待ったなしで発生する一方、運賃の入金は「翌月末払い」「サイト60日」といったケースも珍しくありません。この「支払いは先、入金は後」というタイムラグが、黒字であっても資金繰りに窮する「黒字倒産」の一因になっています。

こうした資金繰りの悩みを解決する手段として近年注目されているのが「ファクタリング」です。本記事では、運送業の経営者が押さえておくべきファクタリングの基本的な仕組みと、メリット・デメリット、利用時の注意点をわかりやすく解説します。

ファクタリングとは何か

ファクタリングとは、企業が保有する「売掛金(未回収の請求書債権)」を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで、支払期日を待たずに現金化する資金調達方法です。

たとえば、荷主に対して100万円の運賃請求権(売掛金)を持っているとします。通常であれば入金は翌月末になりますが、ファクタリングを利用すれば、この売掛金をファクタリング会社に売却し、手数料を差し引いた金額(たとえば95万円)を数日以内に受け取ることができます。

ポイントは、これが「借入」ではなく「債権の売買」であるという点です。銀行融資のように利息が発生するわけではなく、ファクタリング会社に支払うのは「手数料」であり、法律上も融資とは異なる扱いになります。そのため、負債として計上されず、決算書の見た目を悪化させない点も特徴です。

ファクタリングは売掛債権の買取であり、貸付(融資)ではありません。貸金業登録の対象外である一方、その分だけ契約内容の確認は借入以上に重要になります。

2社間 or 3社間? ファクタリングの2つの種類

ファクタリングには大きく分けて「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類があります。

2社間ファクタリング

運送会社とファクタリング会社の2者間で契約を完結させる方式です。荷主(売掛先)に契約の事実を知らせる必要がないため、取引先との関係に影響を与えずに資金調達ができます。ただし、荷主を介さない分、ファクタリング会社にとってはリスクが高くなるため、手数料は3社間に比べて高め(目安として売掛金の8%〜20%程度)に設定されるのが一般的です。

3社間ファクタリング

運送会社・ファクタリング会社・荷主の3者間で契約を結ぶ方式です。荷主にファクタリングの利用を通知し、運賃の支払いを荷主からファクタリング会社へ直接行ってもらう形になります。荷主の承諾が必要になる分、審査や手続きに時間がかかりますが、ファクタリング会社のリスクが下がるため、手数料は2社間よりも低め(目安として2%〜9%程度)に抑えられる傾向があります。

項目2社間ファクタリング3社間ファクタリング
契約当事者運送会社・ファクタリング会社運送会社・ファクタリング会社・荷主
荷主への通知不要必要(承諾が前提)
手数料相場8%〜20%程度2%〜9%程度
資金化スピード即日〜数日数日〜2週間程度
取引先との関係への影響少ない通知により影響が出る可能性

運送業の場合、荷主との関係性や取引の継続性を考慮し、2社間を選ぶ経営者が多いのが実情です。どちらが自社に向いているかは、2社間・3社間ファクタリングの違いは?運送業に向いているのはどっちで詳しく比較しています。

なぜ今、運送業でファクタリングが注目されるのか?

運送業界でファクタリングが広がっている背景には、いくつかの業界特有の事情があります。

理由① 燃料費や人件費の高騰

原油価格の変動により燃料代が急騰した際、支払いは即座に発生するのに対し、運賃の入金は先になるため、手元資金がショートしやすくなります。

理由② 多重下請け構造による支払いサイトの長さ

元請けから下請け、孫請けへと仕事が流れる中で、支払いサイトが60日、90日に及ぶこともあり、下請け・孫請けの立場にある運送会社ほど資金繰りが厳しくなりがちです。

理由③ 銀行融資のハードルの高さ

特に設立間もない会社や、赤字決算がある会社、税金の滞納がある会社は、銀行からの融資を受けにくい傾向があります。ファクタリングは売掛先(荷主)の信用力を重視するため、自社の決算内容に多少の課題があっても利用しやすいという特徴があります。

理由④ 2024年問題への対応

ドライバーの時間外労働の上限(年960時間)により、1人あたりの稼働時間・輸送力が制約され、収益への影響を懸念する声も多く、資金繰りの選択肢を増やしておく重要性が高まっています。

メリットと注意点をひと目で比較

運送業がファクタリングを利用する際のメリットと、注意すべき点を表にまとめました。

メリットデメリット・注意点
即日〜数日で資金化できる手数料が融資の金利より割高になりやすい
負債にならず財務内容を圧迫しない3社間は荷主への通知・承諾が必要
自社の信用力に左右されにくい悪徳業者による違法な高金利貸付のリスク
保証人・担保が不要な場合が多い依存しすぎると経営改善が後回しになる
ノンリコース契約なら貸し倒れリスクを回避審査基準や契約内容の見極めが必要

特に手数料については、2社間ファクタリングは手数料率が高く、繰り返し利用すると資金繰りをかえって圧迫する可能性があります。また、ファクタリングを装いながら実態は違法な高金利貸付を行う悪質な業者も存在するため注意が必要です。極端に手数料が高い、契約書を交付しない、償還請求権について説明がない業者は避けましょう。

ファクタリングはあくまで一時的な資金繰り改善策です。根本的な収益構造やサイト管理の見直しをせずに依存し続けると、手数料負担が経営を圧迫し続けることになる点も理解しておく必要があります。

悪徳業者を見分ける5つのチェックポイント

安心してファクタリングを利用するために、以下の点を必ず確認しましょう。

  1. 契約書(債権譲渡契約書)をきちんと交付するか
  2. 手数料の算出根拠を明示しているか
  3. 償還請求権の有無(ノンリコースかウィズリコースか)を明確に説明しているか
  4. 貸金業登録を装った実質的な貸付(ヤミ金まがい)ではないか
  5. 会社の実態(所在地・登記情報・実績)が確認できるか

金融庁も、ファクタリングを装った違法な貸付行為について注意喚起を行っており、少しでも不審な点があれば契約を見送る判断が重要です。

まとめ

ファクタリングは、運送業特有の「支払いが先、入金が後」という資金繰りの課題を解消する有効な手段の一つです。銀行融資に比べてスピーディーに資金化でき、決算書への影響も少ないというメリットがある一方、手数料負担や悪徳業者のリスクにも注意が必要です。

重要なのは、ファクタリングを「一時しのぎ」として一度きり使うのか、「経営の選択肢の一つ」として計画的に組み込むのかを見極めることです。自社のサイト管理や取引先構成を見直しつつ、複数のファクタリング会社を比較検討し、信頼できるパートナーを選ぶことが、運送業経営を安定させる第一歩となるでしょう。

LIFTI cash のご案内

とはいえ、「どのファクタリング会社を選べばよいかわからない」「悪徳業者に当たるのが不安」という運送業の経営者の方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、運送業専門のファクタリング相談窓口「LIFTI cash」です。通常プランでも手数料10%からご案内していますが、運送マッチングサービス「LIFTI carriers」を3ヶ月程度ご利用いただいた実績があれば、受発注データによって売掛債権の実在性を確認できるため、手数料は最安5%〜という業界でも有利な条件でのご利用が可能です。担保・保証人は原則不要で、2社間・3社間どちらの契約形態にも対応しており、赤字決算の会社様でもまずはご相談いただけます。

「来月の燃料代や車両維持費の支払いが不安」「銀行融資までのつなぎ資金が必要」といったお悩みをお持ちの運送業の経営者様は、相談無料・秘密厳守の LIFTI cash のWebフォームから、まずはお気軽にご相談ください。

参考・出典

無料で相談する